2026年10月21日

ペルシャ絨毯に関する考察 vol 5 シャハレババク産ペルシャ絨毯について

今回はシャハレババク産ペルシャ絨毯を取り上げてみます。
シャハレババクはイラン南東部のケルマン州に位置する人口4万人ほどの町です。
シャハレババクに住むアフシャル族はイラン北西部を拠点にしていましたが、16~17世紀のサファビー朝の時代などに政治的理由や統治の一環としてケルマン州に移住し、定住化を進めながら代々引き継がれてきた織物文化を根付かせました。

アフシャル族の織る絨毯の代名詞でもある幾何学的なメダリオン、鳥や植物を抽象化したモチーフ、上質な糸と丁寧な草木染めによる深みのある赤や紺の色使いはシャハレババク産の絨毯にも受け継がれており、アンティーク、ヴィンテージ市場において「アフシャル・シャハレババク」は野性味と愛らしさの同居した絨毯として世界中にファンを持っています。

当店には2枚のシャハレババク産のアンティークピースがございます。


イランシャハレババク産 ゴルファランギ文様
サイズ 200×152cm
制作  1930年代頃

「ゴルファランギ」はペルシャ語で「西洋の花(特にフランスの薔薇の花束)」を意味し、19世紀半ばに西洋文化への憧れからフランスのゴブラン織りの影響を強く受け広まったモチーフです。
ゴルファランギ文様は都市部のビジャー、セネ、タブリーズ、ケルマンなどでも制作されていますが、シャハレババク産の作風は都市部の上品で曲線的な雰囲気とは異なり、薔薇の花束が直線的、幾何学的に抽象化されています。

もう一枚は現在タペストリーとして当店に飾られています。
シャハレババクで制作され、イタリア→イランに里帰りし90年かけ日本にやってきた一枚。
フィールドの深~い紺と独創的な文様も素晴らしいですが、ボーダーの凝った意匠とエッジの枯れたブルーが刺さります(笑)。我が家にはありませんが、いつかコンクリート打ちっ放しの空間に敷いてみたいところです。。


イランシャハレババク産 
サイズ 248×158cm
制作  1930年代頃


最後にお取り寄せ可能なシャハレババク産をちらりとご紹介させて頂きます。。

シャハレババク産ペルシャ絨毯をぜひ一度ご覧になってみてください。
ご来店をお待ちしております。

2026年10月21日 | Posted in ペルシャ絨毯, Blog | | Comments Closed 

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